その年に初めて産駒が競走デビューする種牡馬は皆さん気になるところではないでしょうか。

 

「本馬が走ったからといって、産駒が走る保証はない。」

「初年度産駒が走ったら、同産駒の評価が高くなって種付け料、そしてその後の産駒募集価格が高騰してしまう。」

「牧場での評価と競走成績が相反するだろうか。」

「馴致・調教の段階では動きが物足りないけど、レースでは意外なほど走る傾向があるかも。」

 

生産地でも、現場で多くの種牡馬の産駒を見ている方々が上記のような意見を出し合いながら、種牡馬の可能性に注目しています。

さて、早速ですが私個人が大注目している種牡馬を今回ご紹介します。

2017年からここまで3世代を見てきていますが、生まれた頃から産駒の成長を近くで見て感じるなかで、

これまでアスリートとしての理想の身体を兼ね備えていると感じさせる産駒を輩出している種牡馬がいます。

エピファネイアです。

交配する繁殖牝馬の血統、馬体の形にかかわらず、バランスの良い身体の産駒が多いからです。

これまで競走馬の身体論として、馬体構造のバランスの重要さを3点から説明してきました。

①真横から見た時の評価方法、
(こちら→長躯短背の馬がなぜ理想なのか理想的な背中の長さとは!?

②正面から見た時の評価方法、
(こちら→胸は狭くて深い馬が一番走る!?前編後編

③後ろから見た時の評価方法
(こちら→胸幅と腰幅のバランス

です。

この3つのバランスが整っていることはもちろん大事なことであり、兼ね備えている馬は特に将来楽しみでなりません。

そして実はもう1点バランスを見極めるポイントがあるのですが、

エピファネイア産駒はこの4点から評価するバランスの良さが他の産駒たちよりもズバ抜けています。

4つ目のバランスの評価は、後方の上方から見た時の形です。

今後、この部分の評価法について解説しますが、

先の3点のバランスとは違う視点から、評価するのですが、3点では気付かないこともわかります。

少しでも正確に馬体のバランスを見極めることができれば、ぐんと走る馬を見極められるチャンスが増えます。

私はエピファネイアの幼少期を見たことがないので、本馬が子供の頃にどのような馬体をしてたのかわかりませんが、

この長所をもつ産駒が多く見られるということは、エピファネイア自身の特徴であると考えられます。

昨年、スタートダッシュをきめ、産駒が大活躍だったジャスタウェイの産駒にも同じような特徴が見られていました。
(こちら→新種牡馬ジャスタウェイ 飛躍の予感

毎年スタッドインする種牡馬がおり、熾烈な競争のなかで、1頭でも多くの活躍馬を送り出すことが、

種牡馬自身の将来に繋がります。

また、血統面からはサンデーサイレンスの血をもった繁殖牝馬が増えてきている日本の状況の中で、

エピファネイアはインブリードクロスが4代目に存在します。

すなわち、サンデーサイレンスが3代目に位置する血統をもつ繁殖牝馬との交配が気にせず行える(クロス3×4)という大きな強みをもっています。

それはこれまでの3年間で多くの交配を行ってきている要因の一つと考えられます。
(2016~2018年まで順に221、210、220頭)

2カ月後にはJRAの2歳新馬戦がスタートしますが、産駒たちに注目です。

 

最後に、本年度版が発売になった書籍をご紹介します。

私も毎年楽しみにしており、今回種牡馬のことをお伝えしましたが、

本書籍は産駒の成績など詳細なデータが記されており、まるで裸にされたように馬達の本質が見えてきます。

「馬券・POG攻略に万全!」と表紙に書かれていますが、

一口馬主の方々にも必ず役に立ちます。

私は早速買って、気になるデータを中心に見てます。

気になる方はこちらから→パーフェクト種牡馬辞典2019-2020 (競馬主義別冊)