先祖の実績から紐解く

 

前回の記事「サラブレッドは血で走る!!」に引き続き、馬選びの際に皆さんその馬の血統を見ると思いますが、具体的にどういった部分に注目すべきなのかお伝えします。

今時期、いろいろな一口馬主クラブ会社から募集馬のカタログが届きます。

また、私達はセリ市に参加する時も上場馬のカタログを手にしています。

これは父馬、さらに母馬のそれまでの産駒や近親馬の実績が明記されている冊子です。

ここで私が注目するのは主に母馬の血統です。

理論的には、父と母と遺伝の確立は半々であり、種牡馬である父はほとんど優秀な競走馬です。

すると残りの半分の鍵を握る母馬の質が問題となり、現実的には前回お話したように半分以上資質の影響が強いと考えられます。

もちろん母父をはじめとする父系血統から、母馬に流れる競走能力も見ますが、

この段階で注目するのは繁殖能力です。

具体的には、本馬から見て一代母(母馬)、二代母(祖母)、三代母(曾祖母)までの産駒に実績馬が出ているか、特にGⅠ勝ち馬が出ているのかを見ます。

今年、これまで12個のGⅠレースがありました(中山グランドジャンプを除く)が、勝ち馬の母系に注目してみましょう。

ノンコノユメ(フェブラリーS)、アーモンドアイ(桜花賞、オークス)、ジュールポレール(ヴィクトリアマイル)、モズアスコット(安田記念)、ミッキーロケット(宝塚記念)の5頭は三代母までの産駒にGⅠ勝ち馬が出ています。

他のファインニードル(高松宮記念)、スワーヴリチャード(大阪杯)、エポカドーロ(皐月賞)、レインボーライン(天皇賞・春)、ケイアイノーテック(NHKマイルC)、ワグネリアン(ダービー)の6頭はGⅠ勝ちはないものの、ほぼ僅差のGⅠ2着があったり、GⅡ勝ち馬を含む複数頭の重賞勝ち馬が三代母までの産駒にいます。

とはいえ実際の馬のコンフォメーションを見て、魅力的に思わなければ買いません。

上記したように、母系が優秀な馬はたくさんいます。

しかし、血統が良ければ全て走るかというとそうではありません

これまで読んでくださっている方だとおわかりだと思いますが、そもそも上級条件やオープンレースに進む馬は、血統の良さに関わらずほとんどが申し分ない形をしています。

「血統より身体」で成功する馬もなかにはいます。

コンフォメーションに魅力を感じ、それから血統を確認して良ければ、期待が膨らむといった流れです。

血統があまり良くなくても、逆に雑草魂で頑張れと応援したくなります。

ただし、重賞やGⅠレースに出走する馬達の中には、正直馬体を超えた何かがあると感じることもあります。

その一つとして血統の影響は大きいと感じることもありますが、

血統から選んでいるといつか優秀な馬に巡り会えることもあると思いますが、なかなかそういった馬に巡り合えない可能性の方が高いです。

血統は大事ですが、

あくまで1歳馬を選ぶ際においては、「身体から入り、血統は次」は基礎中の基礎です。