日本では、毎年約7000頭のサラブレッドが誕生しています。

可能な限り、職場以外の日高の牧場に直接足を運んで積極的に当歳馬、1歳馬を見て回っています。

相馬眼を養うために、1頭でも多く!!と、いつも心がけています。

たくさん見ている人には敵いませんから…。この世界に入った時に強く思ったことです。

馬は1頭1頭それぞれに個性があり、出会う瞬間はとても心がときめきます。

そして、売買が行われるセリ市にも参加し、できるだけけ多くの馬を見ています。

昨年、8月に新ひだか町で開催されたサマーセールで、上場馬1300頭の中から自ら評価して1頭落札た馬がいます。

フジドリーム16(父:メイショウボーラー、母父:オペラハウス、イワミ牧場生産) 上写真

 

実物をまず評価。良ければ血統をチェック。

 

サマーセールは、5日間の日程で開催され、午前中に馬の展示が行われ、そして午後にセリが行われます。

前日までに、何十時間もかけてカタログに目を通して、上場馬全ての血統をチェックして、魅力的に思える馬を前もってリストアップしますが、血統と実馬の良し悪しは決して比例しません。

むしろ血統での評価でこちらが想像していた馬と全く異なるということも多いです。

展示は、一定時間に何十頭が一緒に展示される比較展示であり、かなり限られた時間の中で評価しなければなりません。1頭につき10秒ほどでしょうか…短いですよね。

ですので、現場で馬を見始める時、私はカタログ(ブラックタイプなどが載っている本)を見ずに実際の馬のコンフォメーション、そして感じられる性格、オーラ等をまず評価して、良さそうであれば、カタログに初めて目を通します。

あくまで実物を目の前で見て判断します。

落札した本馬は、実のところ、事前の血統評価はあまり高くありませんでした。

母系も4代さかのぼっても重賞勝ち馬がいないほどでしたが、コンフォメーションが理想的で、本馬を見たらうっとりするほど良く、「この時点までの1000頭の中でこの子が一番だ!」と思い、自信をもって落札しました。

落札価格の700万円は、個人的には高いと感じていますが(掘り出し物を探していたため)、他にも評価していた人もいて、この価格まで競り上がったのでしょう。

「なんでこの馬を買ったの?」と、購買後に多くの方に聞かれましたが、“良い馬”だったからです。

その後、当社で育成されました。順調に調教をこなし、スタッフからも良い動きをしているとの話をいただいていました。

そして、先日5/11に開催された千葉サラブレッドセールにて上場し、公開調教で好タイムをたたき出し、2000万円で落札されました(上から9番目の高価格)。

評価していただいたオーナー様に感謝するとともに、今後の活躍が楽しみです。

1頭の馬を評価するのにいろんな視点がありますが、まずは“実物を見る“ということの大切さを改めて教えられ、自信も与えてくれました。

先のサマーセールでは、1000頭以上を実際に見て、1頭1頭に自分なりの評価をし、コメントを書き残しています。

その馬達が今後どのような競走馬になるのか後追いして注目していくことが、さらに相馬眼を磨くうえで大事ですし、楽しものです。

「おっ、この馬がこんなに走るとは!?」

と、数年後にサプライズがあった時は、当時の自分の評価と見比べ、どの資質が優れているか、何か見落としていた点があるのではないかなど、改めて研究するのです!