一口馬主クラブツアーに参加すると、皆様のとてつもない情熱を感じる瞬間があります。

見学時間をいっぱい使って馬を近くでじっくり見たり、牧場スタッフに話を聞いたり、限られた時間なので世間話をすることなく集中している姿を見ます。

毎日心を込めて育てている牧場関係者にとっては非常に刺激になり、嬉しく感じる瞬間でもあります。

以前、私も本ブログにおいて、「目の前で実馬を見る」ことの大切さをお伝えしました。
(こちらも参照→「実馬を見ることの大切さ」

今回は同じく現地にて実馬を見る時のポイントをお話しますが、少し視点が変わった話になります。

 

遠くから全体を見渡して、わかる・感じることがある

 

馬達が展示されている会場に着くと、ツアーバスの中からすごいスピードで降りてきて、お目当ての馬目がけてダッシュする方がいます。

時間が限れらていますし、前もってカタログなどで良さそうな馬をリストアップしているのでしょう。

写真や録画されている動画だけでは感じられないことも少なくなく、近くで自分の肌で感じる重要さも以前私はお話してきました。

さて、ここでさらに他の人と差別化を図り、より良い馬を見つけ出す可能性を高める方法をお伝えします。

 

ポイント

・遠くから見る

・何十頭という馬が見渡せる場所で、輝く馬を見つける

・単体では見えないものが見えてくる

 

バスで展示場所に着いた時、すぐにバスから降りずにそこから馬を見てください。

実は、バスの止まっている場所は地面から高い場所で何十頭という馬を全て見れることが多いです。

遠いので、細かい骨格構造はわかりませんが、明らかに良い馬というのは輝いて見えます。

“輝いて見える”というのは、テレビ映像のようなキラキラ加工されているようなものではなく、

オーラや雰囲気が他の馬とは違う!ということが、全体の中に入って冴えるのです。

目の前で1頭の馬を見るよりもそれは明確に感じられることがあります。

 


(募集カタログ写真から。募集価格:2400万円、一口60万円)

 

一昨年の社台グループ一口馬主ツアー(現3歳世代)でのことでした。

会場に着き、遠目から馬達を見ました。

すると、1頭明らかに他の馬とはモノが違う!と感じさせる輝く馬がいました。

それがサンデースマイルⅡの16(父:ロードカナロア)でした。

本日、桜花賞に出走するルガールカルムです。

遠目から見る時に「よく見える」というのは、具体的に言葉でどこかと言えない独特なものがあります。

それは骨格のパーツを近くで見れていないということもあるのですが、それ以上にオーラや自身の存在感を放つ馬がいるのです。

そういう馬は将来走ることが多いです(こちらの期待に応えてくれる)。

近くで本馬を見ると、やはり馬体のコンフォメーションも良く、馬体の完成度も当時から目立っていました。

順調にいけば、素晴らしい競走馬になるだろうと思っていましたが、

アネモネSを完勝して桜花賞に駒を進めてきました。

私は出資しませんでしたが、情報を提供した友人は出資して美味しい思いをしています(笑)

当時、展示会の時点では種牡馬ロードカナロアの結果がまだ出ていない時であり、

その中でもこういった馬を輩出していたことを考えると、素晴らしいポテンシャルを秘めている種牡馬だと改めて思い知らされます。

遠目から見る時にもう一つ注目するべきは人の動きです。

実際に現地に行くと、人気が集中する馬は何頭もいて、

人が集まれば集まるほど皆さんは「この馬は走る!」と感じるものです。

種牡馬で言うとディープインパクト、そしてキングカメハメハの産駒に集中する傾向があります。

リーディングサイアーランキングにおいて長らくトップを走る2頭であり、その産駒に出資したいという気持ちは十分わかります……

が、全ての産駒が走るという保証はなく、むしろ先入観が先行して、他の種牡馬の子で良い馬がいるのに見向きもせず勿体ないと感じることも私自身少なくありません。

遠目から見て、人が集まっていなくても、何か良いと思わせる馬がいたら、是非近くに行って見てみましょう!

競争が少なく、もしかしたら事前のピックアップよりも良い馬を選べるもしれません。

他の人と差をつけるチャンスです。

大勢の方と違う視点をもって馬を選ぶことが大切ですし、より馬主生活を楽しめることにつながるはずです。

ちなみに私は、国内外のセリ市に参加する際、遠目から全体を見るこの方法を実践しています。

 

最後に、先日ディープインパクトが本年の交配を中止するとの発表がありました。

来年誕生する本馬の産駒はわずかであることが予想され、

セリ市やクラブ募集馬のラインナップにも大きく影響してきそうです。

ディープインパクトを交配する予定でいた繁殖牝馬たちが異なる種牡馬と配合されることになります。

これは他の種牡馬にとっては大きなチャンスです。この機会を生かして、後継馬を残す種牡馬も出てくるかもしれません。

次世代のエースはどの馬か!?

そういったことを考えながら、この書籍は大変参考になります。

気になる方はこちらから→パーフェクト種牡馬辞典2019-2020 (競馬主義別冊)