よく食べて、運動して、しっかり休む。

アスリートとして大事な三原則です。

 

顎が発達していて飼い葉の食いが良いこと

 

成長するうえでも、競走馬として体力維持していくにも、“よく食べる”ということはとても大事なことです。

そこで、注目すべき部位があります。

 

ポイント

・横顔では特に頬(ほお)の線に注目する

・首との境がくっきりするのが良い

 

横顔での頬の線(上写真の黄色線)は、下顎の骨の輪郭にあたる部分です。

私達はこの首との境の線がはっきり見られる馬を、顎がしっかりしている、または顎っぱりが良いと言うのですが、顎の発達の良い馬の特徴です。

馬は寝ている時間以外は、ほとんどの時間を採食行動をする動物です。

よく動かしている部分が鍛えられて、発達してくるのは当然です。

ですので、頬の線がはっきり見受けられる馬は安心感があります。

私がアメリカで修行していた頃、住み込みしていた牧場で誕生から離乳後まで見ていた当歳馬たちの中で、特に食いが良く、離乳(親から離れて独立すること)後のストレスからくるボディコンディションの低下もなく、身体の成長が理想的な子がいました。

上写真がその子なのですが、生後半年もたっていないのにはっきりとした頬の線見受けられ、顎っぱりの良さは他の子たちよりも抜きん出ていました。

しっかりと食べること、そしてそれが見受けられる特徴を学ばせてもらいました。

逆に、乗り運動などの育成期に入る前の時点で、しっかりと食べられていない馬は、この先さらにストレスが掛かってきたときに不安があります。

十分に食べることができないと、十分な調教が積めなくなり、馬体の成長も遅れてしまう可能性があり、デビューが遅れる、もしくは順調に出走できないということに繋がります。

オーナーとしては、所有馬が早くデビューできる資質があるのなら、順調にいってほしいと考えますよね。

 

種牡馬フレンチデピュティの安心感

 

しっかりと食べられる馬ということのみに着目すると、“その特徴を産駒に伝えている”と個人的に強く感じる種牡馬がいます。

フレンチデピュティです。

頭絡が重なっていて、わかりづらいかもしれませんが…

こちらの正面からのアングルで、ご覧の通り横に張り出すほどの顎っぱりの良さがわかっていただけるかと思います。

直子に、そして孫にもこの特徴を伝えている印象が強いです。

中央競馬において、2015年から2017年まで3年連続でBMS(ブルードメアサイアー)ランキング2位を獲得したのも、この特徴を引き継ぎ、しっかりと身体ができて、順調にレースに出走できる馬が孫の世代にも多いからなのではないかと思っています。

今後も大注目の種牡馬です。