名馬は首で走る!!

 

走る能力を想像した時に、身体構造のパーツで考えると、真っ先に肢や心臓、そしてシルエットが際立つ筋肉の量などを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

前回まで、そういった意味では意外と思われるかもしれない‟頭と首”のコンフォメーションについて解説してきました。

そして、今回もそうなのですが……

私は毎日こういうことを考えて馬と向き合っています。

『競馬場のコース形態の進化、違い、時代によって変化する馬のトレンドをふまえて、どんな馬が現在の日本の競馬に合うのか、見る目を常に養っていかなければいけない!!』

あくまで総合的に身体構造は評価するべきですが、今回解説することは、私がある時から注目して見てきたある身体の部分が、走る馬の形としてトレンドになってきているのではないかと考えていることです。

 

ポイント

・首の輪郭から骨の構造・関節の形を想像する

・7つの椎骨が結びついて形成される2つのS字状カーブに注目

・4つのタイプに分かれ、その中にトレンドを発見

 

首の骨のことを頚椎(けいつい)と言いますが、馬は7つで構成されています。

それぞれが異なる大きさ・輪郭をしていて、くっつき合って関節を形成しているのですが、頭と胴体を結ぶこの部分の連結の形は、馬の運動の能力に大きな影響をもたらします。

馬の顔を右側にした状態で横から見ると、それらの連結の形はS字状の曲線を描きます。

この曲線を二つに分けると、頭部のすぐ後ろでまず小さく描き、次に首の付け根の方にいくと大きく描きます。

基本的に、まず骨が形成され、それに伴って付随する筋肉が発達していきます。

外観からでは目視不可能なS字状の曲線(頚椎の連結パターン)を、そこに付随している筋肉すなわち輪郭から想像して考えることが重要なのです。

大きく分けて、上の図に示したように4つのパターンに分類できます。

ここで少し話がズレますが…正直、実際の馬の写真を用いようと考えたのですが、毛色や表情など目に飛び込んでくる印象が邪魔しちゃいそうだと感じ、少しでもこの4つの形のパターンを知っていただきたいと思い、

私が手書きで書きました!(笑)

絵心ないと言われてしまったら、否定できませんが…理解していただけるようにしっかり特徴は描けていると思いますのでお付き合いください!

さて、『名馬は首で走る』と昔から言われているほどで、馬自身の動作の調整、騎乗者の立場からは操縦性に影響を与える大事な部分です。

2つの曲線のことを先程お伝えしましたが、この2つそれぞれが大事ですが両者のバランスも重要です。

運動能力という観点から考えると、首の長さよりも重要です。

次回から上記の4つのパターンについて解説していきます!