腰幅は胸幅の二倍以上

 

今後、馬体の後方部位(後肢、腰等)のコンフォメーションに関してお話していきますが、

せっかく胸部の内容についてお話しているので、一足早くに後ろの構造とのバランスの理想について解説します。

上図を見ていただけるとわかると思いますが、馬を上から見ると、胸部からお尻にいたるまで徐々に馬体の幅が広がっていきます

基本なのですが、これはとても大事なことです。

と言っても、募集時期に400kgを超えている1歳馬も少なくなく、大きく、常に上からこのバランスを確認することは難しいです。

そこで、正面と後方からそれぞれ胸幅と腰幅をチェックすることでこのバランスを確認します。

写真は、米国でブリーダーズCジュヴェナイルフィリーズを含め3年間でGⅠレースを9勝した女傑ソングバードSongbirdです。

(昨年の米国・ファシグティプトン ノベンバーセールに参加して現地で本馬を実際に見て撮影しました。素人の写真ですので、だいぶ見づらいかもしれませんが、この記事で伝えたいことは伝えられる画像かと思いますので、ご了承ください。)

1歳馬と現役馬で馬体の構造が全く一緒ではないのですが、ここでは例として皆さんに理解しやすい馬だと思って載せています。

そして、前記した通り正面と後方から見た場合のそれぞれの構造に注目していただきたいのです。

ここで、後方から見た場合の腰部とは「尻、臀部、股」を含めたものを示していて、腰幅とは股の輪郭の幅を示しています。

この幅と胸幅に着目します。

横から見ると、胸部と腰部を比較すると胸部の方がボリュームあるように見えませんか?

しかし、実際に正面と後方の二つのアングルから両者に目を向けると、

腰幅が十分にあり、それに比べて胸幅は半分以下の厚さであることが一目瞭然です。

アメリカの激しいダート競馬で大活躍した本馬でさえも、胸幅は厚くなく、むしろ狭め、そして腰幅は大きく、大きな推進力・スピードが感じられます。

腰幅が胸幅の2倍以上が理想であり、胸幅が広く過ぎるまたは腰幅が小さい馬はどうしてもスピード力に欠けます。

私が何回かにわたって横のアングルだけではなくこうしたアングルから見ることを推奨するのは、

一方向のみではその馬の可能性が正確に判断できないからです。

目の前にヒントがあるのにもかかわらず、人間がそれを見ないのはもったいないです!

ツアーなどに参加して実際に見るのが一番ですが、

募集時点でのカタログパンフレットに正面と後方からの写真が載っている会社もあります。

下記に記しておきますので、ご覧ください。

・東京サラブレッドクラブ

・ロードサラブレッドオーナーズ

・ウインレーシングクラブ

・ユニオンオーナーズクラブ

・ローレルクラブ

・広尾サラブレッドクラブ

・DMMバヌーシー

・ワラウカド

インターネット上でも見れますので、少しでも多くの馬を見てみてください。