競走馬として改良されていくなかで…

 

馬の祖先は小さく、柔軟性のある背骨を兼ね備えていました。

彼らは森林に住み、葉を食べ、捕食者から逃げ切るために枝や木々の周りを駆け回るように急な動きを得意としていました。

それとは対称的に、現代の馬は直進して迅速に走れるように、そういったコンフォメーションを兼ね備えた馬に改良されてきました。

少しでも速く走るために、首と肩のしっかりとしたつながり、そして後肢と背骨との結合を安定させるために腰部の短くなっているのはその進化の表れの一つと言えます。

背の中で最も柔軟性がある場所は!?

 

腰椎は5~7個、仙椎は5個連結しています。

腰椎の個数の違いは、外見的な胴の長さを左右します。

成長している段階の馬では、脊椎の左右・上下の動きはありますが、成熟した馬は柔軟性がほとんどありません。

馬の背で、屈曲したり柔軟性があるのは鞍を置く部分のすぐ後ろの腰部領域です。

第一、第二、そして第三腰椎の間にわずかですが動きがあります。

そして、最後の腰椎と仙椎との間に形成される腰仙関節が、屈曲の主要領域です。

背骨の前半部分は、肋骨と連結しており、肋骨の安定化のために剛性で、左右の動きを制限すると言われています。

馬自身の動きをスムーズに、そして騎乗者にとって快適な背とはどのような構造か、今後解説していきます。