以前、歩様に関する4つの記事の中で、横と後ろからのアングルでの見るべきポイントを解説しました。

この4つの記事は全体の中でも、特に皆さんに多く読んでいただいています。

先日、‟前方”から見る時のポイントはどこかという質問をいただきました。

前肢のコンフォメーションのお話を最近させていただいているので、ここで解説します。

 

前肢がまっすぐに出る

 

 

ポイント

・腕節、球節が直線状で軸がぶれずに前に出る

 

注目すべきなのは、前肢を真っ直ぐに踏み出しているかどうかです。

長い競走生活を送るため、そして活躍するには、

何よりもまずは‟故障しない”ことが条件です。

絶対はないですが、少しでも故障のリスクが少ないコンフォメーションの馬を選ぶべきです。

前肢と後肢において、ケガや故障の発症割合を出すと、

圧倒的に前肢が多いです。

そして、それは長い期間休養を要することも多く、

所有する者としては受け入れがたい現実です。

まず、正面からの立ち姿から、

腕節から下の球節、そして蹄がまっすぐに伸びているかチェックします。

前肢に曲がりがなければ、歩かせてもまっすぐに前肢を踏み出します。

そして、それは着地の際に蹄の先がまっすぐに前を向きます。

 

上写真のAは前肢がまっすぐに前に出ている正常な歩様を示しています。

一方でBは内側に、Cは外側に踏み出しています。

肩から肢の先端の蹄までは連動して動くものであり、

後ろからの力が無駄なく推進されるのが効率的です。

まっすぐ前に出れば、余分な動作や横からの物理的な力が加わることが減り、

足元の靭帯や腱にも負担は少なくなります。

速く走るため、そして丈夫に競走馬として生きるために、

「無事是名馬」には、必須のコンフォメーションです。

立ち姿だけでは気付かないことも少なくないので、

実際に歩く姿を集中して見る必要があります。