外観は骨格構造を反映している

 

馬を選ぶ際に、お尻をじーっと見たことありますか?

この部分だけで馬を選ぶということはないと思いますが、

各々の個性が表れる一つのパーツであることは間違いありません。

骨盤と仙骨の形状が、お尻(臀部)の形として表れ、私達が外から見ているものです。
(*骨盤→仙骨・尾骨と左右の寛骨から成る骨格。下図参照。)

お尻に着目すると、いくつかの形があり、尾まで含めたセットで考えると、

腰とお尻の輪郭によりわかりやすい違いが見て取れます。

 

ポイント

・骨盤の大きさと角度、仙骨の形状を外観から見抜く

・斜尻ということだけで、敬遠する必要はない

 

例として、4つのお尻の輪郭を示した図です。

少なからず、私が馬を見ている限りは、全く一緒ということはあり得ませんが、

お尻の輪郭はこの4パターンにたいてい分類できます。

 

:骨盤の大きさ・傾き、そして仙骨の形状も標準。

:仙骨の実際の位置はAと同じ。ただし、お尻の頂点部分が高い。骨盤傾斜はAと同じ。

:骨盤の傾斜はAとBと同じ。仙骨の傾斜がAとBと比べるとやや大きく、尾の位置が低い。

:骨盤と仙骨は両方とも下向きに傾斜していて、尾の位置も低い。いわゆる‟斜尻”がこの形。

 

それぞれのパターンを今解説しましたが、

正直、どの形の馬が走る、走らないとは言い切れません

骨格の理論から考えると、骨盤の傾斜が大きい方が大腿骨を含めた後肢の可動域が減り、

後肢のストライド(歩幅)が狭くなるものです。


(斜尻の馬)

ですので、Dのような斜尻の馬をAの標準な骨格をもつ馬よりもイメージを悪くもつ人もおり、

絶対買わないという人もいます。

しかし、斜尻の馬でもGⅠを勝つ馬は平気でいますので、このパーツのみで能力を判断することはしない方が良いかもしれません。

例えば、皐月賞(GⅠ)を含む重賞6勝の成績をあげたイスラボニータ

JBCスプリント(GⅠ)を含む重賞9勝の成績を挙げたダノンレジェンドはともに斜尻です。

以前、「馬も美男美女が良い!!」の項で、

どれだけ全身のコンフォメーションが素晴らしくても、顔が良くなければその馬を買うことはない!

と、お伝えしました。

しかし、今回のお尻の形に関しては、

他に秀でたもの兼ね備えているのであれば、これだけにこだわらず、そこまで気にしなくても良いと言えます。