走る能力 ≦ 故障しない丈夫さ
走る能力はもちろん大事ですが、

何度もこれまでにお話してきたように故障の可能性を慎重に評価することは何より大事です。

いくら能力が高くても、良績をあげるには、

故障せずに走ることが大前提になります。

サラブレッドの足は「ガラス」と称されるほど繊細なものです。

復帰が不可能な故障をしては元も子もありません。

そして、最も故障しやすいのは前肢なので、要チェックです。

 

前肢の役割

 

皆さんも見ての通り、前肢と後肢は全く違う形をしています。

それぞれ走る際に別々の役割を担っていることもこれまでに解説してきた通りです。

馬は1本ずつ肢をついて走るので、疾走時に1本にかかる負担は1トンを超えると言われています。

前肢は後ろからのパワーと負荷を支えながら前方に推進させるため、

負担は相当かかります。

故障が前肢に多いのはそのためです。

デビュー以前の調教の段階で故障して、

競走馬になれなかったという馬をこれまで何頭も見てきましたが、

圧倒的に前肢に弱さを抱えていました。

丈夫さを評価するために見るべきポイントは、

管、つなぎ、蹄、膝の形です。

これまで解説してきたことも含まれていますし、今後お話する内容もまだまだあります。

 

前肢の管と後肢の管

 

ポイント

・前の管の長さは後ろの半分

 

負担の大きい前肢の管には、特に丈夫さが求められます。

そこで、注目していただきたいのが前後の管の長さです。

 

それぞれの長さが違うことに気付くでしょう。

前肢の方が後肢よりも短いのが普通です。

個人的には、パット見て、前肢の管の長さが後肢の半分程度が理想と考えています。

長い方が負担がかかりやすく、故障につながる傾向にあります。

割箸や何か棒のような物を折ることを想像してみてください。

実は、長い方が折れやすいんです。

その原理から、管が長い方がシナリやすく、

管の後ろ部分を走行している靭帯、腱(必要以上に伸びてしまう)はもちろんのこと、

管に連結する膝や球節にも負担がかかりやすくなります。

前の方が極端に短いという馬はこれまであまり見たことはないのですが、

あまり長く見えない方が良いです。

また、速く走るためには強い蹴りが必要で、

そのためには後肢をより深く踏み込まなければなりません。

後肢の管があまりにも短いと深い踏み込みができなくなります。

幸い、後肢にかかる負担は前肢ほどではないため、後肢の管は前の二倍あっても問題ありません。

そして、これが能力という観点から考えても、

走る馬のバランスなのです。

種牡馬や過去に丈夫に競走実績をあげた馬のこの部分を見てみてください。

このバランスになっていることがほとんどです!

 

 
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