馬の前肢は、骨、関節、そして骨を動かす筋肉で構成されています。

前腕から下部は筋肉がほとんどなく、上部の筋肉によって制御される長い腱、そして骨と骨とをつなぐ靭帯で構成されています。

今回は、前肢の中でも上部に位置する肩甲骨と上腕骨について、

競走馬としての健全性と能力にこれらの構造がどのように影響しているのか解説していきます。

肩甲骨とは、三角形の形状をした平坦な骨であり、

内・外の両側に肩を動かす強靭な筋肉が付着しており、前肢の動作の中心を担っています。

上腕骨は、肩と肘をつなぐ接続部分であり、

重い筋肉で覆われていています。

前肢を前へ推進させる動作である”てこの作用”の働くポイントとして機能します。

 

肩甲骨と上腕骨のバランスとは!?

 

ポイント

・上腕骨の長さと角度は、前肢の動作とストライドに大きく影響を与える

・上腕骨の長さは、肩甲骨の長さの50~70%が理想

 

上腕骨の長さと角度は、前肢の動作とストライドに影響し、

肘と肢の関節がどれほどしっかりと曲がり、

動いてるときに肢全体がどれくらい前方に伸びるかを決定します。

上腕骨が長い場合は、筋肉量も増し、より多くの力が生み出されます。

肘のより大きな前方への推進を可能にし、前肢の動きの範囲を増加させ、

結果的にストライドは伸びます。

長い上腕骨を兼ね備えることが理想ですが、全体の身体とのバランスも大事になります。

例えば、連結している肩甲骨の比較して、

あまりにも長いのはバランスが悪く、理想的ではありません。

なぜなら、肩の筋肉は比較的短く、限られた収縮のために上腕の動きを制限するからです。

上腕骨は、その長さが肩甲骨の長さの50~70%であれば望ましいです。

適切な長さであれば、肘はキ甲の前部の下に位置されます。

上腕骨は肩甲骨の長さの75%以上であれば長すぎると考えられます。

長すぎると、肩の筋肉が過度になり、前方への動きが支配され、可動性が制限されるのです。

また逆に短すぎると、馬の歩様が不安定になることがあります。

短い上腕骨は、走る際の地面からの衝撃(振動)を増加させ、横方向の敏捷性に悪影響を及ぼします。

さらに、非常に長いスピードを維持しようとすると、

上腕骨の短い馬は疲れてしまう可能性もあります。

「50~70%」と数字で厳密に考えるよりも、パッと見て、

上腕骨が肩甲骨の半分程度から2:3の割合の大きさであることが外観からわかれば大丈夫です。

 

次回、さらに詳しく解説していきます!