これから馬体の各部位のコンフォメーション、評価すべきポイントについて解説していきますが、

本題に入る前に、走る以前に動物の身体が動くということについて簡単に解説します。

基本的なことですが、とても大事です!!

まず、体が動くためには骨と筋肉が必要です。

簡単に言うと、骨が身体を支えて、筋肉が伸び縮みして初めて動きます。

骨にはいろんな方向に筋肉が付いていて、各々の筋肉が伸び縮みすることによって、骨自体を動し、それが最終的に身体を動かすことに繋がります。

 

次に、馬が走る時、後肢は主に身体を推進させる役割を担い、前肢は方向性を決めたり、身体のバランスをとる役割を担っています。

ここでの推進力とは、スピードにつながるものです。

また、前進するときには頭と首を使って、振り子の原理を利用して、前肢を適切に前に出します。

より速く走ることを考えれば、肢の動くスピードを上げるか、ストライドを伸ばす(大股になる)か、あるいはその両方を同時に高めることができるかによります。

言い換えれば、一定の距離の条件で行われるレースにおいて、単位時間あたりの歩数と歩幅を伸ばすことが速く走る秘訣です。

三冠馬ディープインパクトが、この両方の質が高かったことは有名な話ですよね。

 

全く同じ骨格を持った馬はいない

 

そして、それを実行するには、コンフォメーションが大事になってきます。

基本的な骨格構造は共通しているにもかかわらず、骨の長さや角度など、お互いの構造関係は、個体によって異っています。

そして、それが結果的に異なる馬体バランスに繋がるのです。

馬は、約205本の骨で骨格が形成されています(文献によっては210との記載もあります)。

生まれ持った資質を傷つけることなく、競走人生をより長く健康でおくり、パフォーマンスを十分に発揮でするために、関節を含めたそれぞれの適切な構造、角度が大事になります。

競馬では、1000m以上の距離(JRAのレース)を走り、着差でいうと、鼻差、首差などわずかな差で勝負が決まります。

タイムではコンマ1秒の世界ですよね。本当にわずかな差です。

各々の身体構造の小さな違いが、どのように将来的に影響してくる可能性があるのか、考えることが楽しくなると思います!