新たな時代の幕開け!?

 

ディープインパクトの本年度の交配中止が少し前に発表されましたが、

今週になってキングカメハメハの交配中止も正式に発表されました。

ここ近年、リーディングトップ争いを繰り広げてきた2頭の休養は、

今後の日本競馬の未来を占ううえで重要なこととなりそうです。

昨年、ディープインパクトは197頭と、キングカメハメハは122頭と交配しています。

ディープインパクトは昨年が少ないくらいで毎年200頭を超える花嫁を集めていたので、

もし順調に交配を行えていたら、年によって多少のバラツキはあるものの、

2頭で300~350頭の配合がなされていたことが予想されます。

今回の事実から、これらの繁殖牝馬が必然的に他の種牡馬と交配することになり、

このチャンスをものにする種牡馬は出てくる可能性は高いです。

 

後継種牡馬もしくは新たな血を持った種牡馬の台頭が期待される

 

配合を考える生産者の心は穏やかではありません。

いろいろ戦略が必要です。

後継種牡馬に託すか、それとも良馬の血とは異なる血統の持ち主に期待して選ぶか…。

生産して馬主に売るということを考えると、

買い手のイメージがしやすい、印象に残っている馬の子がやはり人気になるのではないでしょうか。

私自身は、現在繁栄を築いている父系とは異なる血に期待しているところですが、

両馬の壁は相当厚い印象です。

ディープインパクトは、本年度から種牡馬デビューしているサトノダイヤモンドを始め、

すでに産駒がデビューしているディープブリランテやこれからデビューを控えるエイシンヒカリ、

キズナなど18頭の後継馬を残しています(2019年4月現在)。

(関連記事→エイシンヒカリが一番の後継馬になり得る

キングカメハメハも、ただいま競馬ファンにとっても生産者にとっても大人気のロードカナロアをはじめ、

ドゥラメンテホッコータルマエリオンディーズなどのこれから産駒デビューを控えている後継馬を残しています。

日本の競馬に適した産駒を多く輩出している血統だけに、異系の輸入種牡馬の未知な能力よりも、

こちらを優先するホースマンが多いように思います。

 

次世代の有力種牡馬

 

ディープインパクトのみならずサンデーサイレンス系の種牡馬はたくさんおり、

代を重ねることで繁栄する血もあります。

有力候補としては、

例えば、先日ケンタッキーダービーに挑戦し日本馬として最高着順の歴史を作ったマスターフェンサーの父のジャスタウェイは、

皐月賞2着馬のヴェロックスも初年度から送り出しており、

ここ一番の勝負強さは成功する種牡馬に必要な要素なので、

大いなる可能性を感じます。

産駒の活躍により、本年度の交配頭数も多くなりそうです。

同じくサンデーサイレンス系だと、ステイゴールド系も枝葉を広げてくる可能性は十分です。

ステイゴールド自身、身体が小さい反面、強靭な肉体と海外のビッグレースを勝つ強い精神を持ち合わせ、

それを見事に産駒に伝えていました。

すでに亡くなっていますが、今年のリーディングはディープインパクトに次いで2位にランクインしており、血の勢いは相変わらずです。

産駒の1頭であるドリームジャーニーは、

限れらたなかで先日のNHKマイルCで敗れはしたものの見せ場十分の競馬(8着)をしたトオヤリトセイトを輩出し、

初年度からGⅠ馬2頭を送り出したオルフェーヴルをはじめ、

ゴールドシップフェノーメノといった8頭の後継馬を残しており、

個性的な活躍馬が出ることを期待せずにいられません。

ステイゴールド産駒は、よく「ホームランバッター」と言われることがあるのですが(当たり外れが大きいことから)、

実はドリームジャーニー産駒は非常に勝ち上がり率が高いことをご存知でしょうか?

イメージと異なることを証明しています。

さらに他のサンデーサイレンス系の後継馬とは異質の爆発力を兼ね備えており、

花嫁が多く集まれば集まるほど可能性は広がるでしょう。

 

あとは、先日お伝えしたシンボリクリスエス産駒のエピファネイアです。

どうしてもシンボリクリスエス産駒は身体が硬く、馬格が大き過ぎる傾向があり、

いくら能力があってもその点でうまく結果が出ていない印象がありますが、

エピファネイアは父親のそういった特徴を産駒には伝えずに、

自身のしなやかな身体や体は小さくなくても軽さのある良い部分を伝えている印象があります。

これから初年度産駒がデビューしますが、

POG本に載ってある産駒たちを見る限り楽しみです。

(関連記事→種牡馬としてのエピファネイアに大注目!

 

昨年、GⅠ馬を多数輩出し、評価がうなぎ上りのハービンジャーも今後さらなる優れた産駒を残す可能性十分です。

輸入種牡馬なので、実績があるのが何より強みです。

サンデーサイレンスの血を持たず、

繁殖牝馬、しかも優秀な成績を残した牝馬との交配の機会はロードカナロアと同じく多いはずです。

今後も目が離せません!