サマープレミアムセール・サマーセール開催迫る

 

セリ名簿をチェックする毎日を過ごしています。

20日には今年から新設されたサマープレミアムセール、21日~24日にはサマーセールが開催されます。

サマープレミアムセールは、セレクションセールと同様に血統・馬体の審査によってふるいにかけれており、どのような馬達に出会えるか楽しみです。

上場予定馬を1頭1頭チェックしていきますが、先に開催されたセレクトセール、そしてセレクションセールに比べて、上場予定馬の父(種牡馬)のラインナップが幅広く、多くの種牡馬の産駒を見る絶好の場です。

個人的にダイワメジャーの後継種牡馬2頭に注目しています。

 

早熟性と成長力が求められる現代の競馬

 

産駒が来年デビューをむかえるカレンブラックヒルコパノリチャード

ともにダイワメジャーの代表産駒であり、父の特徴を引き継いでいる馬たちです。

 

産駒 出走頭数 勝馬頭数 2歳勝馬頭数
第一世代 146 78 25
第二世代 113 50 23
第三世代 94 42 14
第四世代 96 46 20
第五世代 144 65 36
第六世代 124 60 29
第七世代 83 38 22

(2018/8/12時点での中央競馬での成績)

デビューが早く、2歳戦での勝ち上がりが多いのがダイワメジャーの種牡馬としての特筆すべき資質だと思います(上の表を参照)。

現代の日本の競馬において、少しでも早い時期から出走し、勝ち上がることが馬主の立場からも求められていますし、馬自身も競走馬として生きていくためには、早めに1勝して、いかにその馬に合わせたレースのローテーションを組めるかがカギになります。

デビューするのがが遅くなればなるほど、レース選びも余裕がなくなっていまいます。

 

ポイント

・産駒の適性距離がはっきりしている
・スピード力と早熟性
・古馬になっても活躍する成長力ある資質

以上をダイワメジャーの後継種牡馬達がどのようにして繋いでいくのか期待しています。

 

まるでチーターのような走り

 

カレンブラックヒルはデビューから4連勝でNHKマイルカップを制しました。

デビュー戦、そして2戦目のこぶし賞を見た時に、‟チーターのような”走りをする馬だと驚いたことを今でも覚えています。

どういうことかと言いますと…

全身がバネのように柔らかく、推進力を無駄なく前へ前へと伝えられる馬だと思ったのです。

背中のしなやかさがとんでもない…他馬にはなかなかないものが見て取れました。

チーターは胴体も足の一部と考えられており、背骨をバネにして走ることにより、あのスピード力を生み出しています。

背骨は特に柔軟で、大きくしなることができ、丸く曲げ縮めた背骨を一気に伸ばすことによって大きな脚力を生み出しているのです。

それに対して、以前「馬の背の進化」の項で、馬は腰部が最も柔軟性があることをお伝えしました。

動物種の骨格の違いがあり、馬の背中は柔軟性はほとんどないので、同じということはあり得ないのですが、カレンブラックヒルの走りからチーターの走法が垣間見れたのです。

強靭な腰がこのしなやかさの根源だと考えます。

その後も連勝し、G1レースも勝ったことから、この馬の抜きん出た資質が間違いないことを自分の中で証明された気持ちでいました。

馬にはそれぞれ長所と短所があります。

自分の良い資質を産駒に伝える種牡馬もいますが、それはほんのわずかです。

長所ばかり次世代に引き継がれるわけではなく、短所も同じく伝わります。

しかし、一つの長所がいくつもの短所を補ったり、短所を打ち消すほどの秀でたものもあります。

カレンブラックヒルのこの資質が、産駒に引き継がれれば、とても面白いのではないかと思っています。

種付け頭数は、初年度103頭、2年目100頭、今年はまだ公表されていませんが、馬産地での期待がうかがえます。

結果を出すには最低限の産駒頭数は残せています。

種付け料は、すでに結果を出している人気種牡馬に比べて安いですが、それが魅力でもあります。

他馬にはない資質を伝えることができれば、良い馬を輩出する可能性は十分あります。

現時点でのクラブでの1歳馬募集では、サンデーサラブレッドクラブで1頭募集されています。

サマープレミアムセールには、4頭が、そしてサマーセールには20頭が上場予定になっています。

産駒の特徴を見るのが楽しみです。

 

もっとGⅠレースを勝てた逸材

 

もう1頭の後継種牡馬コパノリチャードですが、GⅠ高松宮記念を含む重賞4勝の実績は素晴らしいですが、ノドの病がなければもっと勝てていたと関係者はおっしゃっています。

全能力を出し切っていないなかで、あのパフォーマンスをしていたのであれば、なおさら能力の高さを感じさせてくれます。

種付け頭数は、初年度16頭、2年目46頭となっています。

種牡馬にとっては1年1年が厳しいので、少しでも早く結果を出せれば、その後もさらなるチャンスが巡ってくるでしょう。

サマーセールに2頭上場予定で、少ないですが、会えるを楽しみにしています。

成功する種牡馬は限られたチャンスをものにします。

それをふまえて、デビュー前に人間側がどう評価するかです。