結果を出している種牡馬を選ぶべき理由

 

読者の方から血統についての記事をもっと書いてほしいとリクエストがありました。

コメントいただき、ありがとうございます!

基本的に本ブログでは、身体構造から競走馬としての将来の可能性をデビュー前から診断、推察する方法を中心的に解説していますが、

合わせて血統(馬づくり)に関しても自分自身の現場で培った経験・知識をもとにお伝えしていければと思っています。

さて、POG(ペーパーオーナーズ)の時期が早くも近づいてきました。

今年デビューする2歳馬で期待している馬は各々いると思います。

指名するからには、愛馬には活躍してほしいですよね。

そこで、何より重要なのが最初の馬選びです。

今時期、毎年話題に挙がるのは新種牡馬産駒が動いているかどうか(育成場での調教の動きが良いかどうか)です。

POGの専門書がこの時期いくつか発刊され、その中で必ずと言っていいほど新種牡馬のことは取りあげられます。

ただ、不思議なのは、それぞれの書籍によって評価が違うというところでしょう。

もちろん、関係者やトラックマンの評価が異なるからですが、

こういう風にも受け取れます。

「育成の段階で産駒が走るか走らないかはわからない。

育成時点での評価は半信半疑で聞いておいた方が良く、結局のところ競馬場で走って見ないとわからない…。」

と、いうことです。

 

ポイント

・走る馬を指名したければ、新種牡馬ではなく既に結果を出している種牡馬の産駒を選ぶ

・親に全て似るわけではない

 

遺伝子の理論上は種牡馬の特徴が50%受け継がれるが…

 

 

サラブレッドにおいて難しく、面白いところは…

親の能力がそのまま子に遺伝するかというと…

そうではないことの方が多いことです。

両親がGI馬であれば、その子も相当走るということは競馬の世界において常識ではありません。

逆に未勝利馬の親同士の子が活躍するということもあり得るのです。

それでも、繁殖牝馬よりも種牡馬の方が競走実績があることが多く、

繁殖牝馬の競走実績がなくても種牡馬の名前を見て、馬を購入したり今回のようなPOGで指名したりする方も少なくないでしょう。

子が走るかどうか(活躍するかどうか)推察する時に意識せずにやっているのが、“親に似ているかどうか”を見ることです。

皆さんも思い返すとそうだったりしないでしょうか。

私の場合は、身体のコンフォメーションを最重要視して馬を選びますが、

実際に毎年多くの種牡馬の産駒を生まれた瞬間から見ていますが、

自身に似た産駒を出す種牡馬は意外と少ないです

繁殖牝馬ありきの子の誕生なのですが、逆に本当に遺伝力があって自らの良い特徴を伝える種牡馬は成功します。

繁殖牝馬のコンフォメーションに関わらず、速く走るのに必要な能力と特徴をしっかりと産駒に伝えられるかがキモとなります。

まだデビューしていない新種牡馬の産駒は、どうしても我々人間の期待する気持ちが先行して良く見えたりするものです。

しかし、

①共通して走る産駒の特徴がまだその時点でわからない、

②いくら競走馬として優秀でも不思議と産駒にその能力が伝わらない

ということが当たり前におころ世界でもあるので、

本気でPOGで上位に行きたいのであれば、新種牡馬産駒を選ぶことは大冒険になります。

毎年、何頭もの種牡馬がスタッドインしますが、

その中で将来成功するのはほんの一握りです。

では、産駒の実績が優れ、指名するのに心強い既種牡馬はどのように判断すればよいのでしょうか?

なんとなく産駒が結果をだしているような気がする種牡馬を選べばよいのでしょうか?

いえいえ、なんとなくではダメです。

次回、今後も産駒の活躍が期待できる既種牡馬の見つけ方を解説します!

 

パーフェクト種牡馬辞典2019-2020 (競馬主義別冊)