‟1勝がかかる”レースの数を把握しておく

 

レースに出走する場合、

登録して、出走確定後に出走馬の関係者が集まって、

「さて、距離はどうしましょうか?」

「芝、それともダートで走らせましょうか?」

なんて会話をすることはありません(笑)

最初から、条件は決まっており、馬の適性を考えて出走させます。

中央競馬の新馬戦はダービーの翌週から始まり、未勝利戦は翌年の秋まで行われます。

この約1年4ヶ月の間に1勝するということがまず大事です。

叶わなければ、引退、もしくは地方競馬に転厩するケースが多いです。

少しでも早く1勝することは、

本馬にとってはその後余裕をもってレースに出走できるチャンスが増え、

馬主にとっても長い期間中央競馬で愛馬が走り続ける機会が増え、

楽しみが広がります。

さて、前回の項でもお伝えしたのですが、

1勝をかけたレースである新馬戦、未勝利戦はいくつ存在するかご存知ですか?

一昔前はクラシックを勝つ馬はあまりデビューが早くない傾向にありましたが、

近年は早めデビューの馬達が当たり前のようにクラシックを勝つ時代になりました。

早い時期からどんどんレースに出走し、その後も息の長い活躍をする馬が増えている気がします。

私が馬体を1歳時点で評価する際に、‟健全性”を大事にする理由の一つは、

少しでも順調に調教が進められ、

早めから競馬場で走る馬を探しているからです。

今回は、2歳戦に的を絞って解説しますが、

まず、芝・ダートのレースの数についてです。

手元の集計で2018年は、新馬・未勝利合わせて560のレースが存在し、

そのうち、芝が360ダートが200あります。

内訳ですが、

芝360レース→新馬戦が176、未勝利戦が184

ダート200レース→新馬戦が56、ダート戦が144

 

なんと64%が芝レースであり、両者は均等ではないことがわかります。

ダートレースが全体の36%と数字で見ると少なく感じませんか!?

以下に競馬場10か所の2歳新馬戦と未勝利戦の条件をまとめた表を載せています。

ご覧さい。

(*カッコ内は未勝利戦の数です)

 

距離 ダート
1000m 2(2) 3(7)
1150m 2(4)
1200m 38(42) 14(39)
1300m 2(3)
1400m 30(26) 11(30)
1500m 4(5)
1600m 43(40) 5(12)
1700m 3(5)
1800m 39(40) 16(44)
2000m 19(30)
176(184) 56(144)

 

条件を把握しておくことは、大切なことです。

また、マイル(1600m)までと、それ以上の距離(1700m、1800m、2000m)のレースで比較すると、全体の36%を占めるダート戦は、新馬戦の数がさらに少ないことがわかります。

全体の65%がマイルまでの距離で行われるレースです。

毎年、じゃっかん条件の変更はありますが、

大幅に変わることはありません。

もちろんそれぞれの好みはありますが、

例えば、10頭所有しようと考えていたとします。

馬体・血統の評価からダート適性の高そうな馬を10頭全て選びますか???

この数字を見る限り、狭い条件の中で争うことになります。

アメリカと異なり、芝の適性が高い種牡馬が日本に多いのは、

これらの条件からも納得できます。

種牡馬ヨハネスブルグが生産地、そして馬主に人気なのは、

早い時期から仕上がり、短い距離で実績を残す産駒が多いからです。

ダイワメジャーも同様です。

新世代の種牡馬ロードカナロア、ジャスタウェイの評価が高いのも、

産駒のデビューが全体的に早いことと、短い距離でも結果を残しているからです。

 

こういう風に書いていますが、

私は正直、ダート馬も大好きなので、もし良い馬が10頭いたら、

出資するかもしれませんが(笑)

是非、参考にしてください!