「まるでガラス」という表現は間違っていない

 

競馬本『馬体は語る』のなかで、恐縮ながら私のインタビュー記事が載ってあります。

著者の治郎丸敬之さんは当時、

わざわざ北海道日高まで足を運んでくださり、

サイト「一口馬主 DB」の会員様から出ていたいくつかの質問を、

獣医師である私に専門的なことを中心に聞いてくださいました。

 

皆さまが普段どのように愛馬のことを思い楽しんでいるか改めて知る良い機会をいただきました。

こちらとしても、何よりもっと知っていただきたい!と思うこともいくつかありました。

いただいた質問の中で、

現在解説している前肢にかかわる内容のものが出たので、ここで掘り下げてお話します。

 

 

ポイント

①脚元が「モヤモヤしている」という表現は具体的にどのような状態か

②「骨瘤」とは具体的にどんな状態か

 

①ですが、

管から球節そして繋にかけてむくんでいるような外見上のことを言い表していることが多いです。

脚元に負担が掛かったり、疲れが生じやすい馬に見られます。

乗り運動が始まる前、1歳夏までの放牧管理している時点で見受けられる馬達がいます。

人が乗り始める前、

すなわち自分の体重を支えるだけで脚元に何かしらの負担がかかっているということです。

一時的に症状の出る馬もいますが、長く継続するのはあまり良いとは言えません。

これから人を乗せてビシバシ調教を積んでいくアスリートがこの状態だと強い調教に耐えられるか不安ですよね。

 

次に②についてですが、前肢にとくに多い疾病です。

「近位繋靭帯炎」とも言われ、

第3中手骨の繋靭帯付着部における炎症に起因するものです。

その炎症が広がって、外側に瘤がボコッと出てくるのです。

下の写真をご覧ください。

 

(前膝の後方からの画像)

 

赤線で囲んだ部分が瘤が形成される場所です。

ここで靭帯の裂傷等が起こります。

沈み込んだ球節を繋靭帯が引っ張り上げる際、

この付着部には強いテンションがかかります。

その時に起こる外傷性の捻挫だと考えられており、

急旋回や細かい回転運動はそのリスクを高めるものとして知られています。

放牧地で駆け回っている成長期の時期、もしくは調教が進んでいく段階で発症します。

痛みが生じて歩様が乱れ、数日から数週間の休養が必要な馬もいれば、

痛みを感じないのか平気な馬もいます。

休養するとなれば、その期間十分な運動ができないことになってしまいます。

デビュー時期が早まっている昨今、

少しでも順調に成長し、理想的な成長曲線を描くことが何よりなのですが、

そこから外れてしまいます。

 

①②と解説してきましたが、

実は前回までお話してきた理想の前膝のコンフォメーションをもつ馬はこれらの問題に直面することは少ないです

 

(関連記事→【必読】2つの注意すべき膝の形 ~横から見る場合の着目点~ )

 

牧場にて毎年当歳馬(その年生まれた子馬)と1歳馬を見ていますが、

その傾向があることは明白です。

私が馬を選ぶ際にも注意して見るポイントになっています。

 

『馬体は語る』の中には活躍した馬達の1歳時点での場対の写真がカラーで載っています。

手元にある方は是非前膝に注目して見てみてください。

 

これまで私が解説してきたことが、「あ~なるほど!」と実際の写真を見てわかるはずです!

リアルインパクト、ジェンティルドンナ、ハープスター、ラストインパクト、

マリアライト、ステファノス、シンハライト、ルーラーシップ、

ローズキングダム、トゥザグローリー、ドゥラメンテ、

ベルシャザール、ソリタリークング、ハーツクライ、

リスグラシュー、メジャーエンブレムなどなど。

もちろん、上記の馬達は他のコンフォメーションにおいても優れたものを兼ね備えていますが、

健康で丈夫でなければ、能力を全て発揮することは難しいのです。

 

 

 

馬体は語る (競馬道OnLine 選書シリーズ)

 

 

最後に、競馬を楽しみながら、勝つことは可能です。

ご紹介します。

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